高齢者は加害者にも被害者にもなりやすい?年齢と交通事故の関係について解説

高齢者による交通事故が日々報道されており、その中には高齢者の方が被害者となるケースも加害者となるケースもあります。こうした報道を耳にしていると、高齢者の交通事故は特別多い印象を受けます。しかし、実際にはどうなのでしょうか。今日は交通事故と年齢の関係について解説していきます。

高齢者が被害者になるケースについて

高齢者の方は若い方に比べて、反射神経や身体能力が低下しているため、まず考えられるのが交通事故の被害者となるケースです。下の図は日本政府が出している統計表です。

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「統計で見る日本」より引用

交通事故の死亡事故のうち65歳以上の方が占める割合はほぼどの年も50%を超えており、やはり高齢者の方が交通事故の特に死亡事故において占める割合が高いことがうかがわれます。ただし、件数としてはほぼ2000件前後で推移していることから、特に件数が増えているという訳では無いことも分かります。

高齢者が加害者となるケース

では、高齢者の方が加害者になるケースはどうでしょうか。最近では池袋の事故などもあり高齢者の方が運転する自動車での交通事故が特に注目を集めており、感覚的には増えているのでは無いかと思われる方も多いのではないでしょうか。

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「統計で見る日本」より 

上の表を見れば分かるように、実は高齢者の運転する自動車による交通事故は件数としては減少傾向にあります。やはり、池袋の事件のように注目を集める事件があると目立ってしまう事や、こうした事故について報道されやすくなるといった点が影響しているように思われます。

交通事故の場合にはすぐに専門家にご相談を

件数としては減少傾向にある高齢者のドライバーによる交通事故ですが、やはり反射神経や運動能力の低下から、交通事故を起こす可能性が高まっている面あることも否めません。交通事故を起こしてしまった際には被害者との交渉がまとまるかどうかが非常に重要です。 そのためには、事故後迅速に対応を行う必要があります。特に、高齢者ドライバーに対する風当たりが強い昨今では被害者の感情が心証が普通のドライバーに比べて悪い可能性もあります。交通事故を起こしてしまったらまずはご相談ください。