新型コロナウイルスと交通事故の関係

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新型コロナウィルスのニュースが世間を騒がせています。東京では新規感染者数は減少しつつありますが、まだまだ変異株なども流行しており終息のめどはついていません。こうした新型コロナウイルスは様々なビジネスに影響を与え、リモートワークの推進やネット会議の普及など世の中に大きな影響を与えています。

 

そんな新型コロナは実は交通事故の世界にも少なくない影響を与えています。今日は新型コロナウイルスと交通事故の関係について解説します。

 

裁判と新型コロナウイルス

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交通事故を起こし、その後被害者と加害者の間での交渉がまとまらなかった場合、最終的な決着は裁判によって図られることもあります。

裁判は当然裁判所で行われることになりますが、これまで裁判は当事者や弁護士が出廷して手続きを行っていましたが新型コロナウイルスの感染拡大により、裁判の世界でもウェブ会議を利用した手続きが積極的に用いられることになりました。

 

また、多くの裁判期日が延長・変更されるケースもあり、事案によっては解決までさらに時間を要するケースも出ています。今後はこうしたウェブを利用した手続きが一般となっていくでしょうが、定着するまではもう少し時間を要するでしょう。

 

病院と新型コロナウイルス

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交通事故が発生した場合、多くの場合は救急車などで病院へ搬送されることになりますが、現在東京などのように新規感染者数が多い地域では病床が圧迫されており、病院側も通常であれば受け入れ可能であった病院がこうした交通事故に対応できないといったケースが生じることも想定されます。

 

交通事故で重大な障害や後遺障害が残るかどうかという場面では、一分でも早く治療が行われることが大きな分かれ道になります。

 

そうした際に普段なら受け入れ可能であった病院が受け入れらないというのは治療を受けるまでの時間にロスが生じてしまうことになります。交通事故によるリスクが普段以上に高まっているという事情は肝に銘じておく必要があるでしょう。

 

これは被害者側にとっても重要ですが加害者にとっても重要です。受け入れる病院がなかった結果、被害者が死亡してしまったような場合には加害者としての責任はやはり重くなる方向に傾いてしまいます。

 

被害者としても加害者としても新型コロナウイルスの感染が拡大しているような状況なら交通事故のリスクは相対的に高いといえるでしょう。

いつもよりもさらに注意した運転を行い、このコロナの難局を乗り切りましょう。