先日、自宅から車で出勤しようとしたとき、車の下からペン型の懐中電灯が見つかりました。
気持ち悪くて近くの交番に届けたところ「車のタイヤや部品を狙った犯行ではないか?」とのこと。
若い頃に、タイヤを盗まれた経験のある私は「またか!」とショックを受けてしまいました。
交番の方が言うには、ドライブレコーダーを取り付けると防犯効果があるとのことでした。
「駐車中でもドライブレコーダーは役に立つのだ」と分かり、購入を検討している私です。
ところでドライブレコーダーの本来の役割は、運転中の周囲の状況を記録することですよね。
皆さんご存知のこの機能、交通事故の争訟でかなりの威力を発揮します!
今後ドライブレコーダーの購入を検討されている方は、この記事も参考にしてください。
《事故状況の把握が容易にできる》
自動車事故に遭ってしまった場合、多くの人が、契約している保険会社に連絡を入れるはずです。
比較的小さな物損事故の場合は電話で事故状況を説明し、修理工場に保険会社の担当者が来て、車の状態を確認をします。
その程度の話であればドライブレコーダーの出番も少ないのですが、人身事故や損害額の大きい事故になると、被害者・加害者双方の主張の食い違いも大きくなりがちです。
そんなときドライブレコーダーを確認しながら事故状況を説明すれば、短時間で正しい情報を入手することができます。
ドライブレコーダーを取り入れる一つ目のメリットは、事故の初期段階で正確な状況判断ができることです。
これによって保険会社の担当者は交渉の方向性を決めやすくなり、保険契約者は自分の記憶が正確か、客観的に判断できます。
ドライブレコーダーを用いて初期対応をすることで、スピーディーに事故処理を進められるようになるのです。
《双方の意見の食い違いを防げる》
ドライブレコーダーの二つ目のメリットは、双方の意見の食い違いを防げることです。
交通事故に遭ってしまうと、自分に多少の非があっても、全部相手のせいにしたくなるのが人間です。
事故現場には自分と相手しかいないのですから、お互い「自分が正しい」と主張しがちになってしまいます。
しかしドライブレコーダーに録画されたことは、どちらにも加担しない客観的な情報なので、意見が食い違っても確認することができます。
ドライブレコーダーの画像を確認することは、相手の言いがかりから逃れることでり、自分の思い違いを修正することでもあるのです。
《訴訟での証拠採用率が高い》
客観的な情報であるドライブレコーダーが一番威力を発揮するのは、やはり裁判(訴訟)になったときではないでしょうか。
交通事故案件で訴訟が起こる場合、過失の割合を争うケースが多く見られます。
その場合はお互いに主張を裏付ける証拠を提出するのですが、出した証拠がすべて認められるわけではありません。
従来の訴訟では、お互いの証言に基づいてその信憑性を審議することも多く、相手の
証言が採用されて「自分の証言は採用されなかった」ということも起こり得ました。
そうなってしまうと、自分では被害者のつもりでも「賠償金が全く支払われない」という事態にもなりまねません。
しかしドライブレコーダーの画像を証拠として提出した訴訟では、証言内容の裏付けが容易になり、証拠として採用される可能性も高くなるのです。
交通事故の裁判なんて、無いに越したことはありません。
しかしドライブレコーダーは、万が一自分が当事者になってしまったときに、強い味方になるかもしれません。
最近ではお手頃価格のものから360度録画できるタイプのものなど、商品も豊富に販売されています。
今後もっともっと身近になるドライブレコーダーは、多少の負担をしてでも取り付ける価値があると言えそうです。